コンビニDMZ / 竿尾 悟
連載誌:ヤングキングアワーズ
出版社:少年画報社 巻数:全5巻≪いらっしゃいませ!野郎ども!!≫戦場コンビニ漫画。
戦争と日常を組み合わせたギャグ漫画です。
まず、この漫画を紹介する前にあるゲームを紹介しておきたいと思います。
コンビニ経営シュミレーションゲーム『ザ・コンビニ』。
一応真面目なゲームなのですが、
ツッコミ所満載だったり、
プレイヤー次第でもの凄いカオスになったり、
いろんな意味で面白い作品です。
参考:
ザ・コンビニ (『コンビニのとなり』様)そしてこのゲームのPC版に、
『ザ・コンビニ~アナザーワールド~』というのがあります。
タイトルに“アナザーワールド”と付くだけあって、
普通の世界とはまた違った世界でコンビニ経営が出来るわけです。
ねこの世界や、
RPGの世界、
戦争直後の近未来世界だったり・・・。
さてさて、無理やり漫画の話に戻りますが、
この漫画でも、私達の知っているコンビニとはまた違った経営をしているんです。
コンビニの外見、店員も至って普通です(ある意味普通ではないですけど)。
ただ違うのは立地場所。
なんとコンビニの立っている場所が
紛争地帯のど真ん中です。
しかも連邦軍、反乱軍、独立派民兵、そして国連軍が入り乱っている場所です。
「そんなところにコンビニがあったら破壊されるんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、その辺は大丈夫なんです。
なぜなら、コンビニの敷地が
DMZ(非武装地帯)だからです。
武器を持ち込むことは禁止されていて、
もちろんその場所で戦闘をすることも禁止です。
例えコンビニの店内に敵同士の兵士がいたとしてもです。
この記事の冒頭でも紹介したように、
戦争と日常(=コンビニという存在)を組み合わせた漫画なのですが、
その組み合わせっぷりが実に絶妙です。
売れている商品が「モルヒネ」や「圧迫包帯」や「ファーストエイトキッド」だったり、
指揮官が作戦を練る為にお菓子をわざわざ命がけで買いに来たり、
もう終始ツッコミどころ満載なわけですが、それがもう面白くて仕方ないです。
そして何よりこの漫画の見所の一つと言えば、
「コンビニDMZ」の店長さんですね。
パッと見は普通のどこにでもいるようなコンビニ店長さんなんですが、
周りの戦況よりも(例えコンビニの周りに死体があっても)、
自分の店の売り上げ気にしていたり、
お客(もちろん兵士)からクレームや要望があったら、
自ら戦場を駆け抜けて、全力でお客のニーズに応えます。
ところどころのシーンで見られる店長さんの、
笑顔なのにもの凄い恐ろしさが見える表情も何ともいえません。
ちなみに来店の際のあいさつは、
「いらっしゃいませ!野郎(ファッキンガイズ)ども!!」です(笑)。
作者の竿尾先生は、
元々戦争モノを得意とする方だそうなので、軍事描写は全然安心して見れます。
いやーとにかく、
こんな笑えて楽しめる戦争モノ漫画は初めてです。
(戦争を楽しめると言うと不謹慎だと言われるかもしれませんが)
戦争モノに興味なくてもギャグ好きなら、是非とも読んで欲しい作品ですね。
あ、あと女店員さんが非常に可愛いです。
これ目的で読んでもOKです♪(何が)
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